ブログつくったカパ

仮のブログ名を直すタイミングを逃したまま、図書館の雇用まわりの話とか、公共図書館とまちづくりの話をしています。

紺野キリフキさんの講演に行ってきました

筑波大学比較文化学類卒業生の紺野キリフキさんの講演が筑波大学で行われたので、行ってきました!
http://www.hibun.tsukuba.ac.jp/assets/files/1019-news.pdf

紺野さんが在学中に考えていたことや、文学への考え方など、いろんなお話が聴けて、わたしはもう胸がいっぱいです。もう、ほんと筑波大行ってよかった…!

講演を聴いて思ったこととか、思い出話をひとつ。

紺野さんは「ツクツク図書館」や「はじめまして本棚荘」といった、本的なものに関するお話を書いています。が、紺野さんは実は図書館や本に対してそんなにフェティスズムを持っていないそうです。
むしろ本好きの人のことはあまり好きじゃないそうです。
本屋さんにもあまり行かないとか。
これを聴いてちょっとびっくりしたというか、ぎょっとしました。

というのも、私は紺野さんの本から、全く逆の印象を持っていたからです。

私がツクツク図書館とはじめまして本棚荘を読んだのは、2011年ころでした。
もう4年生で、なんかもう図書館の何が好きだったのかとかなにがそんなにおもしろかったのかよくわかんなくなってきている頃ですね。
で、図書館が好きで図書館の勉強をしてみたけど勉強するうちに図書館が研究の対象だったり評価の対象だったりなにかしらの「対象」になってしまっていた時期に、後ろから人差し指でむにっと頬を突かれるような、そんな感じを受けた本なんです。うまく言えないけどなんとなく伝わるでしょうか。そんな感じです。
本のラストを読み終わった時には、うおーそうだよね、図書館ってそうだよねって胸がいっぱいになったものです。

というか当時のツイッターみたら、最初は斜めな気持ちで読んでいたらしい。

これはきっと紺野さんはそうとうな本好きだったり本が集まる場所が好きだったりするに違いない、と思っていたのですが。

で、今日の講演を聴いて。

図書館や本にフェティスズムを持ちまくりだったけど研究などなどのために無意識のうちにぎゅうぎゅうとフェティシズムを押し潰そうとしていた私が、
図書館や本に対してフェティシズムを持っていない紺野さんの作品を読んで、
どうやら自分は研究などなどのためにフェティシズムを潰そうと必死であれこれしていたようだ、ということに気付かされていた、ということがわかって
わーおもしろいなーと思ったのでした。

さいごにもうちょっとひとこと

これまで、作家さんのお話を直接聴ける機会が無かったのですが、こうして直接お話を聴けて、ちょっと感性がリンクしてるっぽいのを感じ取ることが出来るっていうのは、とても楽しいものなんですね!

紺野さんのお話のテンポとか言葉の使い方がとても好きだなあと読んでいるときから思っていたので、紺野さんがまさに話のテンポにはこだわってらっしゃるというお話がきけてうはうはだったり。
紺野さんの昔のサイト名とペンネームのつけかたが、わたしの昔のサイトとペンネームと似ていたりと、
そういう、ちょっと感性がリンクしてるっぽいのを感じ取ることが出来るっていうのは、とても楽しいものなんですね!

ほかにもいろいろお話がきけて、とても楽しい3時間でした。
わたしは興奮しきりで、講演中もディスカッション中もずっとあわあわしていたのですが、かろうじてサインをいただけました…!
お会いできてとても嬉しかったし、ますます紺野キリフキさんが好きになりました。

紺野キリフキさんの作品紹介

ツクツク図書館は、図書館サービスを考える(というとオーバーになってしましますが)刺激をたくさんもらった本でもあるので、図書館クラスタで興味あるかたはぜひ!

ツクツク図書館 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

ツクツク図書館 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

デビュー作のキリハラキリコは、内容ももちろんおもしろく楽しく読めるのですが、随所におもしろい言葉あそびが含まれていて、難しいこと考えながら読むのもまた楽しいという、おもしろい作品です。

キリハラキリコ (小学館文庫)

キリハラキリコ (小学館文庫)

はじめまして、本棚荘は、とげ抜き師の姉の留守を守るために、山から東京の本棚荘にやってきた妹とげ抜き師が、本棚荘に住むひとたちと関わるお話です。
本棚荘に住むひとたちがどの人もちょっと変わっててイヤなかんじのひとででもとてもおもしろくて好きになりたくないのに好きになっちゃう。

はじめまして、本棚荘(MF文庫ダヴィンチ) (MF文庫ダ・ヴィンチ)

はじめまして、本棚荘(MF文庫ダヴィンチ) (MF文庫ダ・ヴィンチ)

これからの紺野さんの作品もとっても楽しみです!
ではでは、
はしゃいだ記事になってしまいましたがこのへんで。

図書館のアウトソーシング・図書館員の派遣等に関するお仕事をしている企業一覧をつくってみた

こんにちはsatkap*1です。
第4回放送で図書館系勉強会を取りあげていただいたKlis Radioの第5回が配信されましたね!

筑波大学春日エリアキャリア相談室キャリアカウンセラーの神村孝子先生とパーソナリティの松野渉さんが
「秒読み!就職活動!」というテーマで、主に知識情報・図書館学類生向けの、就職活動の方法について対談しています。
私も就職活動をし始めたときのことをいろいろ思い出しながら、楽しく聴かせていただきました。

わたしも就職活動を始めたとき、
「せっかく図書館情報学を学んだし図書館に関係してるような仕事が良いけど、図書館員はなんとなく向いていないような気がするし…プログラミングは苦手だし…」
とかなり悩みながら、就職ポータルサイトと毎夜睨めっこしていたものです…*2

ラジオのなかで神村先生もおっしゃっていましたが、
就職活動をするにあたっては、「いろんな企業を知ること・選択肢を増やすことが大切」だそうです。なるほどー。
さて今日は、少しでもこれから就職活動をする方の参考になればいいな、とうことで。
私が就職活動の際に作成した、
図書館のアウトソーシング・図書館員の派遣等に関するお仕事をしている企業一覧を掲載してみます。

企業一覧をみる際のお願い

掲載中の情報について
  • 記事中の情報はすべてsatkapが2012.11.26現在確認できた情報です
  • 現在各企業の採用活動は2013年卒向けから2014年卒向けへシフトしている時期ですので、情報は随時変更されています
  • 記事中の企業へ応募する際は、ご自身で改めて情報収集し、応募方法等について十分に確認することを強く強くおすすめ致します。
掲載中の企業の図書館業務受託について
  • インターネット上で調べた、図書館業務関係の受託を行っていることが推測された企業を掲載しています
  • その後、図書館業務関係の受託を終了している可能性があります
  • 応募職種や、採用後の配属については未確認です

以上のことについて、十分ご確認いただければと思います。
また、satkap個人が自分用のメモ書きがてら作成したリストであるということをご了承いただき
なにかお気づきの点や、ここが知りたいーということがあれば、コメント欄からお知らせいただけると幸いです。

この一覧はわれわれの館や、その他派遣就職ポータルサイトなどで、「図書館でのお仕事」の求人をしている企業名を参考に作成していました。
もちろんここに書いてある企業が、図書館のアウトソーシング・図書館員の派遣等に関する仕事をしている企業の全てではありませんが、
少しでもこれから就職活動をするみなさんの参考になれば嬉しいです。
ではではどうぞ。

図書館のアウトソーシング・図書館員の派遣等に関する企業一覧

この他、大手人材派遣関連会社はだいたいどこかしらへ図書館員の派遣を行っています。
組織が大きいので、図書館に関する部門に配属になる見込みが薄いかな、と思い私はエントリーしませんでしたが、ご参考までに。

おまけのひとこと。

就職活動の際、こちらの記事も参考にさせていただきました。
図書館のわき道: 図書館に関係する会社へ就職ってのはどうだい?
今回掲載した企業は
人材派遣業、書店、商事、IT関連、アウトソーシング業などなど…
企業規模から業種・職種まで色々な企業をだーーーっと一覧にしてみたものです*3
図書館関係の部門があるところもあれば、見当たらないところもあり様々です。
重ね重ねになりますが、企業への問い合わせや応募の際はご自身で情報を確認いただきますようお願致します。

司書資格や図書館に関する知識を活かした職に就きたいという方の、少しでも助けになればとっっても嬉しいです。
ご武運を祈って、エンジョイシューカツ!!!

*1:図書館系勉強会以外の記事を書くのが初めてなので不慣れな上びくびくしているsatkapです

*2:とはいっても、まともに就活していた方とはとてもじゃないが比べられないような手抜き就活でした。いまは反省。

*3:ほんとは自分の就職活動の際の企業メモとかも一緒に書けると良かったのですがあまりに雑なメモだったため今回は掲載は見合わせておきます…

図書館系勉強会@つくば、図書館総合展に参加してきました&3学期の勉強会のお知らせ

第14回 図書館総合展に参加してきました!

図書館系勉強会@つくばとして、ポスターセッションに参加してきました。

1人1部、勉強会で発表したスライドをまとめて本にしてみました。
来場者の方に、いいね!と思った本にシールを貼ってもらうということもやっていました。

それぞれの獲得枚数は

1位:29枚「02 日本の刑務所図書館について知りたい」
2位:25枚「04 先輩方の歩みを知りたい」
3位:24枚「01 勉強会を活用したい」
4位:21枚「06 自殺対策の研究と図書館のアプローチについて知りたい」
5位:17枚「05 図書館史を勉強したい」
6位:16枚「03 自治体の図書館政策について 考えたい」

でした!
その他、このブログにいいね!ポスターにいいね!ポスター作成者にいいね!などなど
いろんな場所にいいねしていただき、総数137枚のいいねをしていただきました!


↑自作いいねシールの図。
ちまちま書いて、どかどか印刷し、ちょきちょき切って持っていきました。

ポスターを観てくださった方、メンバーとお話いただいた方、いいねしてくださった方
みなさま本当にありがとうございました!

3学期の図書館系勉強会参加のお知らせ

さて、3学期も図書館系勉強会は、筑波大学図情図書館LCにて
週に一回のペースで勉強会を開催予定です。

週に一回、毎回担当者を決めて、担当者が勉強してきたことについて発表しています。
発表後には、出席者同士でディスカッションを行います。
テーマは、
・自分の卒業研究等の周辺知識を身に着けるための勉強、
・そのとき興味のあった時事の話題、
・研究成果の発表練習、などなど、なんでもありな勉強会です。

参加者は現在はB4〜D3ですが、
学部1年生〜参加OKです。
これから卒業研究のテーマを決める学部3年生のみなさん、
これからやってみたいテーマについてのネタ出しのつもりで
参加してみると、なにか良いことがあるかもしれませんよー。
お茶会のつもりでのぞきにきてみてくださいねー。

3学期開催日時を決定するため、
参加してみたい!という方は、
【12月5日】までに
satoco.y3106あっとgmail.com
まで、まずはお気軽にお問い合わせくださいー!

日程が決定後も、もちろん飛び入りで参加OKです!
それでは、みなさんのご参加をお待ちしています!

klisradioで図書館系勉強会を紹介していただきました

こんにちはsat00oooです。

春日LCで公開されている「Klis Radio」で
図書館系勉強会について紹介していただきました!

http://klis.tsukuba.ac.jp/lc/20121025/2181

Klis Radioについて

Klis RadioのHPより抜粋です。

KLCでは、スピンオフ企画としてWebラジオ「Klis Radio」の配信を始めました!

毎回、知識情報・図書館学類(klis)と図書館情報メディア研究科(slis)のホットトピックスに密着
ゲストもお迎えして、在学生の皆さんに様々な情報をお届けします!
パーソナリティはslis博士前期1年の松野 渉( @Laboremus4869 )
機材・録音担当はslis博士前期2年の池田 光雪( @lumely )でお送りします

また今後は、klis+slisの在学生の皆さんに加えて
両者への入学を目指す受験生の皆さん
学類・研究科のOB、OGの皆さん
klis+slisの関係者の皆さん等へ向けて、番組配信を行っていく予定です

第4回の配信で取り上げていただきました


第4回のKlis Radioで、勉強会主催者の平山さんが収録に参加し、
勉強会について語ってきていただきました。

今回のゲストは図書館情報メディア研究科博士前期課程 平山 陽菜( @humotty )さん!
「特集!図書館系勉強会」というテーマでお送りしています。

klis・slisの有志メンバーで行われている「図書館系勉強会」を皆さんは御存知でしょうか?

「何それ?はじめて聞いた!」という方も「参加した事はないけど気にはなってるんだよね!」という方も、聞いて頂ければどんなものか必ず分かる(?)内容になっています!
授業以外でも図書館や知識情報学について色んな事を勉強したいという方にとてもお勧めの内容です!

お勧めの内容です!ほんとに!
ラジオを聴いて興味を持った方、ぜひ勉強会に遊びに来てくださいねー♪

勉強会への参加方法

図書館系勉強会2学期の部は、
毎週月曜日13:50から春日LCのガラス張りの部屋で開催中です。

飛び入り参加も歓迎です!
ぜひお気軽におこしくださいませー。

図書館系勉強会KLC「公的機関の人的資源

id:humottyさんのブログに掲載されていた図書館系勉強会の今年度からの記録です。

図書館系勉強会@つくば、2学期の部が始まりました。
2学期は毎週月曜日4限の開催です。よろしくお願いいたします。

2012年10月15日は
・@sat00oooの「公的機関の人的資源管理論について」
・@hebikoの「卒業研究中間発表リベンジ」
の2本立てでした。

今回は、@sat00oooの発表部分のスライドを掲載します。(@hebikoの発表は、卒研の内容のため今回は掲載しません)
公務員と民間企業の職員とでは、組織も雇用の仕方は違うはずですが、
ではどのように違うのか、今回は「理論」や「考え方」などの大枠で、考えてみたくて、このテーマにしました。
かなり範囲が広く、難しかったのですがこれから勉強していく足掛かりにはなったかな、と思います。
後半では、夏休み〜最近あった、非正規雇用に関する気になるニュースを紹介しました。



昨年度同様

今回も同様に、個人の主観の入った調査による発表であること、またそれが他人が聞き取れる範囲での記録になっていることをご理解いただきつつ、ご覧いただければと思います。

です。よろしくお願いいたします。

今回のスライド

今回の参考文献

官民の人的資源論 (放送大学教材)

官民の人的資源論 (放送大学教材)

勉強会の様子

今回の自分で発表したテーマがおもしろかったので、今後も続けていきたいが、どのように勉強したらよいかなどの相談に乗っていただきました。
また、久しぶりの開催ということで、みなさん近況報告をしたり、今後の予定を話し合ったりとにぎやかな勉強会となりました。

来週以降の勉強会の予定

来週の10月22日は@nagasouさんが
再来週10月29日は@humottyさんが発表してくださいます。
2学期は毎週月曜4限に勉強会を開いているので、2学期から参加してみたいーという方お気軽にお声掛けくださいー!

それではまた来週ー!

図書館系勉強会KLC 「大学職員系就活体験記」

id:humottyさんのブログに掲載されていた図書館系勉強会の今年度からの記録です。

今回の記録はid:humottyさんにとっていただきました。ありがとうございます!

2012年6月25日のテーマは「大学職員系就活体験記」でした。
大学職員志望で、いろんな大学の採用試験を突破してきた@nagasouさんが、大学職員系の就職活動体験記について発表してくださいました。


昨年度同様

今回も同様に、個人の主観の入った調査による発表であること、またそれが他人が聞き取れる範囲での記録になっていることをご理解いただきつつ、ご覧いただければと思います。

です。よろしくお願いいたします。

今回のスライド

大学職員系就活体験記

背景

  • 昨今の就活難
  • 募集停止大学の増加
    • 潰れる私学
  • 大学職員が隠れ人気職種に
    • 有名ドコロは一千万以上
    • 私大、国大の職員給与
  • 大学のトップマネジメントは教員
    • 管理・支援業務は事務職員
    • 伝統的な教員自治
    • 学校教育法第九十二条
  • 大学職員の専門性強化
    • 早稲田でだ研修が多く、企画にも携わる
    • 全体的にはまだまだ裏方なイメージ
    • 一定のキャリアモデルを意識している人は少ない

就活体験記

  • 大学の教育・研究に貢献したい
    • ラーニングアドバイザーの経験
  • 職員さんの業務への疑問
  • 図書館員にはなりたいけど、図書館以外の仕事もしたい!
    • 40年もやってると飽きそう
  • 図書館の孤立化に対する問題意識
    • あいつら何やってるか分かんないし(面接官談
    • 図書館に入ってしまうと孤立化してしまうのでは
  • 図情OBに甘えるかもしれない
    • 図書館関係の繋がりから離れてみたかった
エントリー・説明会
  • 私立大は個別説明会
  • 説明会で情報を入手する
    • 基本情報(理念など)の収集
    • 雰囲気、体験談も重要
    • よく会う就活生とも情報交換できる
  • 説明会といっても油断してはならない!
    • チェックしているぽいとこも
    • 受験番号で個別識別するとこも
    • でなくても受かるとこはあるけど、出た方が無難ではある
  • その他情報収集
  • 募集時期はばらばら
    • 早かった明治・専修は3/23
    • 6月後半のところも
    • 根気よくやる気持ち・覚悟が必要
  • 私大は自校出身者率も大事
    • 落ちたM大は自校出身率高め
  • スケジュール管理はしっかり!
    • 忘れてて急遽電車内で作成、周囲の人の手を借りることも
  • 諦めてはいけない!

書類選考

  • ほとんどはオーソドックスな内容
    • 志望動機、自己PR 、頑張ったこと、志望する部署、etc…
  • 志望動機
    • 大学運営に興味+学生支援の経験、面白さ+各大学の特色
    • 例えば医系大学の場合、人々の健康促進に貢献など
    • 情報源:大学プレスセンター、View21など
  • 情報収集が重要
    • 第一志望郡の過去3年分の事業計画
  • 他人からのチェックも大事!
    • 同期の友人、就職支援室など
      • 私大は強力な支援
  • 一部の大学では難しい内容、事前課題もあり
    • 各大学の強みと弱いみなど

筆記試験

  • 一般企業の対策とほとんど同じ
  • 筑波大学くらいの偏差値だと楽
  • 各大学の理念・取り組みや高等教育関連

GD(グループディスカッション)

  • 一次選考で多い
  • 運も強い。集団内での役割を重視する
  • テーマはいろいろ
    • 各大学の出題テーマ(スライド参照)
    • 大学に係るものから、一般的なテーマまで

面接

  • 基本的にはオーソドックスな内容
  • 大学特有の質問
    • 見学の理念や、なぜ〜なのか、など
  • 大学のイメージにかかわらず、リラックスした面接から圧迫したものまで
    • 質問も様々・・・好きな芸能人は何か?など
  • 最終面接になっても油断できない
    • お偉いさんの緊張感
  • 図書館における専門性は諸刃の剣
  • 練習・慣れ!
  • 気合!
  • 負けない気持ち!

就活で感じたこと

  • 他の就活生にとって大学職員とは?
    • 第一志望の学生は多くない?
    • 他大学生でも他大学職員に対する不満は多い
  • 就活の間の心の癒しが大事
    • 気力を持たせる
  • 年配の方との接し方
  • 打たれ強さ

勉強会の様子

各大学のパンフレットを読んでカラーの違いに驚いたり、各々の就活苦労話などで盛り上がりましたー。
学部生で、進路に悩んでる方や公務員系を目指している方にぜひ聞いてほしい発表でした。

来週以降の勉強会の予定

来週の7月3日が今学期最後の勉強会の予定です。
2学期以降はまた曜日と時間を調整しなおしますので、2学期から参加してみたいーという方お気軽にお声掛けくださいー!

それではまた来週ー!

図書館系勉強会KLC 「図書館史を勉強したい!教科書分析編」

id:humotty-21さんのブログに掲載されていた図書館系勉強会の今年度からの記録です。

今回は記録つきです!わーい!

2012年6月5日のテーマは「図書館史を勉強したい!教科書分析編」でした。

担当はかたつむりは電子図書館の夢をみるかでおなじみのid:min2-flyさんです。わーい!

昨年度同様

今回も同様に、個人の主観の入った調査による発表であること、またそれが他人が聞き取れる範囲での記録になっていることをご理解いただきつつ、ご覧いただければと思います。

です。よろしくお願いいたします。

はじめに:今日の概要

・図書館史を「これから」勉強するために、いままさにしている、という話
・今日の概要
 ・図書館史をまじめに勉強するために、まず教科書を読んでみよう
  ・主要な教科書を全部読んでみたが、足りていないのではと思われる部分があったので、そのへんの話をする

なぜいま図書館史なのか

・遠因:2009年に川崎良孝先生の講演を聴いて興味を持った
  ・それまで図書館史は興味が無くて授業などもとっていなかった
  ・講演を聴いて、自分の固定概念が覆されるようなおもしろさを感じた
  ・たとえば、メルヴィル・デューイの人柄や半生が思っていたのと全然ちがった
  ・図書館史ってもしかしておもしろいんじゃないか?と思い始める

・近因:関西文脈の会での図書館史がおもしろそう
  ・図書館史勉強会@関西 関西文脈の会がおもしろそう!
  ・図書館史に興味が湧く
  ・ゆくゆくは自分も参加したいと思ったりなんだり

・図書館史関連本も近年熱い!
  ・2011年におもしろそうな本が立て続けに出版されたスライド6の本

図書館を届ける―アメリカ公共図書館における館外サービスの発展

図書館を届ける―アメリカ公共図書館における館外サービスの発展

越境する書物―変容する読書環境のなかで

越境する書物―変容する読書環境のなかで

新たな図書館・図書館史研究―批判的図書館史研究を中心にして

新たな図書館・図書館史研究―批判的図書館史研究を中心にして

 
・これらの活動をみているうちに、図書館史についてもっと勉強したいと思うようになる
・これまでも自分の興味の範囲で図書館史に関係した本は読んできた
  ・しかし、基本を抑えて本を読んだり体系だって学んだ経験がない
・図書館史や本の歴史を体系立てて勉強するべきなのではないかとずっと考えていた
・基礎を学んだことがないので、基礎が何かもわからない…
  ⇒司書資格の「図書館史」の教科書を読んでみたら基礎が把握できるのではないか?
・そこで今回「図書・図書館史」の教科書を読んでみようと考えに至る

図書・図書館史とは?

・司書科目のひとつで1単位分
・選択科目なのでとらなくても司書にはなれる
・旧科目では「図書及び図書館史」という名前だった
文科省の定義は、旧科目より新科目のほうがメディア史を含んだ内容になっている

・実はカリキュラム改定のたびに削除されかかっている科目
  ・図書館文化史研究会等の働きかけで存続してきた
・教科書も数社から出版されており、開講している大学もそこそこあるよう

・最も多くの大学で使われている教科書を読めば図書館史の基礎を学べるのではないか
  ⇒調査1:最も使われている「図書・図書館史」の教科書は?へ


調査1:最も使われている「図書・図書館史」の教科書は?

各大学の指定教科書を調査してみる

・多くの大学で採用されている教科書はきっといい教科書なのではないか
・各大学等での教科書採用状況を調査する

調査方法

・『日本の図書館情報学教育』2005年版を使用
  ・各大学等での開設科目・担当教員が一覧できる優れもの
  ・しかし、更新頻度が遅く最新が2005年版のため、これを使用する

日本の図書館情報学教育 2005

日本の図書館情報学教育 2005

・「図書・図書館史」開講大学を特定する
・Web上でのシラバス公開状況を確認する
  ・公開していれば⇒開講状況を調べる⇒教科書は何が使われているか調べる

調査結果

開講大学について
・図書・図書館史を開講しているのは65大学(2012)
・そのうち、教科書の指定が確認されたのは33大学
・残りの内訳は以下の通り
  ・22大学はプリントと参考資料を使用している
  ・6大学は記述がみられなかった
  ・2大学は未定
  ・1大学は参考書のみ
  ・1大学は記述なし

教科書について
・指定教科書は全10種類
・うち2大学以上で指定されているのは4冊
  ・そのうち同じ先生が指定しているものがあるので実質3冊
  ⇒上位3冊を実際にみてみた

使われている教科書番付
  1位 JLA図書館情報学テキストシリーズ 図書及び図書館史
     ・14大学で使用

図書及び図書館史 (JLA図書館情報学テキストシリーズ 2-12)

図書及び図書館史 (JLA図書館情報学テキストシリーズ 2-12)

  2位 樹村房新図書館学シリーズ 図書及び図書館史
     ・10大学で使用

図書及び図書館史 (新・図書館学シリーズ (12))

図書及び図書館史 (新・図書館学シリーズ (12))

  3位東京書籍 新現代図書館学講座 図書及び図書館史
     ・2大学で使用

図書及び図書館史 (新 現代図書館学講座)

図書及び図書館史 (新 現代図書館学講座)

・この3冊を読めば図書館史の基礎はばっちりなはずだ!
 ⇒というわけで読んでみた


調査2:各教科書の内容は?

調査方法

・図書・図書館史で使われている教科書は概ね上記の3冊で網羅している
・それらの教科書+新版・旧版合わせて5種類の内容を比較してみた
・記述の内容・各章の分量・順序・執筆者などからそれぞれの特徴を明らかにすることを試みる

調査結果

・最初に結論
  ・各教科書共通で絶対おさえているところはある
   ・たとえば、グーテンベルクのあたりは絶対書いてある
  ・しかし配分・構成はかなりはっきりした差がある

・調査結果1:東京書籍版
  ・構成がかなり均等に配分されている
   ・各古代から近現代までは比較的均等に扱っている
  ・書き手が8人で構成されている。

・調査結果2:JLA旧版
  ・メディア史・世界史・日本史に大別されている
  ・記録メディア(図書史)にあたる部分と図書館史はわけて書いているのが特徴
  ・あまり海外の話はしていない
  ・25ユニットのなかで近現代の図書館史の話が12ユニット
   ・約半分は近現代の図書館史のはなし。
  ・あまり体系的に海外の歴史がわかるというかんじではない
  
・調査結果3:JLA新版
  ・14大学で採用されている一番よく使われている教科書
  ・メディア史の量が多い
  ・日本近現代公共図書館が厚く、海外史が薄いのが特徴
  ・書き手が若い!

・調査結果4:樹村房旧版
  ・10大学で採用されている(第2位)
  ・西洋史・中国史・日本史に3分されている
  ・日本の図書館史は西洋の図書館をモデルにしているので西洋の図書館史を多めに記述しているとの説明書きがある

・調査結果5:樹村房新版
  ・5月に発売されたばかりなので現在採用している大学はない
  ・旧版の特徴をさらに増しているかんじ
  ・他の教科書では地域別に記述されているが、この教科書では時代区分を優先して記述されている
  ・中国・インド・イスラム圏の記述が厚い
  ・この教科書は唯一近現代史よりも古代・中世・近世の記述が多い
  ・他の教科書にはない特徴がちらほら
   ・wikipediaについての記述がある
   ・webアーカイブに関する記述がある
   ・「まとめ」がある

調査2のまとめ

グーテンベルクやボストン公共図書館、中小レポートなど…絶対に抑えているポイントは絶対ある
・海外の話や時代の話など、各教科書によって配分はかなり自由度が高い
・どのへんを勉強したいかで、選択する教科書を考える必要がある
・このなかではJLA新版と樹村房新旧版がオススメ

「図書・図書館史」の教科書を読んで気が付いたこと

「図書・図書館史」の意義

・体系的に学べた気がしない
・教科書で取り上げられている事実の意義がわからない
  ・なぜ図書館史上でこれが必要なのかわからない…
  ・たとえば、パピルスに関する記述は意義がわかりやすかった
   ・パピルスの歴史
   ・パピルスから羊皮紙へと発展の必要
   ・さらに冊子体が普及する要因になった「聖書」について
   ・冊子体が発展した理由など
  ・このへんの歴史は今日の冊子体の歴史を知るうえで重要になっていると思われる
・個別の事実記述はあるが、相互の関係、全体の流れが提示されない
 ⇒なぜこの事実が重要なのかわからない

・カリキュラム改訂のたびに図書館史がいらないのではといわれるのはこのへんが原因か
  ・暗記科目ではないかといわれてしまっている?
・樹村房は最終章にまとめっぽいのがあるので割とそのへんを抑えているのでは

いまの教科書に足りないものはなんなのか

・谷航さんのマクロ図書館史が大変参考になる
http://toshokanshi-w.blogspot.jp/2011/02/blog-post.html
  ・記述メディアの変遷から図書館史を概観している
  ・全体として図書館に関わるものはどのように影響し合ってきたのか説明している

・教科書でもこの観点を取り入れるべきなのではないか
・図書館史版『銃・病原菌・鉄』が必要?
  ・この本では世界の発展の要因などについてそれぞれの要素や影響関係について説明されている

銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

・図書館史でもこの観点が取り入れられるべきではないか
  ・実はもうこの手の本がありそうな気もしている
  ・書物史研究等でありそう
・図書館史版のマクロな視点が教科書にあれば、体系だった学習が出来るのではないか

今後の勉強の方向性

・図書館史における『銃・病原菌・鉄』みたいな本がないか探してみる
  ・きっとある
  ・実際の授業でははこういう内容になっている気がする
・図書館史教育調査の継続
  ・シラバスの内容や参考書の調査を続けたい
・図書館史教育に関連した異分野の勉強をしてみたい
  ・他の専門職等の分野では分野史はどのように扱われているのか

俺たちは登りはじめたばかりだ…この長い図書館史坂を

その後の勉強会の様子

他の分野の「〜〜史」はどんなのがあるのか

学芸員は「博物館概論」のなかで博物館学史という学習項目が設定されているよう
・医学分野ではやはり医学史なるものがあるもよう

樹村房の古代中国に関する記述における図書館はメディア史が多いのか?

・古代から中世史をやらないのであれば、図書館史とメディア史をわけることは出来る
・しかし、古代から中世史をやろうとすると、メディア史と図書館史を分けることは難しい

・筑波の図書館史はメディア史っぽいかんじ
・国大法人の「図書」をうけるひとはとっておいたほうがいいかも?
・世界史や日本史の知識がないとかなり厳しい内容でもある。そのへんどういう理解になっているのか。
・そういう意味では、新版樹村房は世界史がよくわかっていない人でもなんとか学べる内容になっている

(ここからSISTの書き方から他の大学での書誌事項の書き方、日本目録規則の話で白熱しだす一同)

次回以降の勉強会の予定

以上今回の勉強会の記録と様子でしたー。
来週は@nagasouさんが「大学職員系の就職活動」について発表してくださいます!
ご興味のある方はお気軽にご参加くださいませー

銃・病原菌・鉄は積読になっているのでこれを機に読もうと思いました…。
それではまた来週ノシ